トナカイって可愛いですよね。
トナカイといえばクリスマスシーズンですが、
クリスマスになるとトナカイがモチーフになったグッズも多く出て、
ついつい集めたくなりますよね。
トナカイのツノとオスとメスの関係はどうなっているのでしょうか?
ここではトナカイのツノについて解説をしていきたいと思います。
トナカイのツノってメスにもあるの?
まず、トナカイですがメスにもツノがあるのでしょうか?
結論から言えば、トナカイのメスにもツノがあります。
トナカイのオスにも当然ツノはあるますので、
トナカイにはオスとメス両方にツノがあることになります。
これはシカの仲間の中ではトナカイだけの特徴になります。
そしてこのトナカイのツノの特徴には、トナカイの生態に秘密がありますので、
解説をしていきたいと思います。
トナカイは偶蹄目シカ科の動物となります。
ですので、見ての通りシカの仲間になるのですが、
普通のシカの場合はオスにはツノがありますが、メスにはありません。
これはシカのツノの役割としてはオスがメスにアピールをするためのものだからです。
シカのオスは繁殖期になるとメスにアピールをするために、
ツノを使って他のオスと決闘をします。
そして、勝ち残ったオスがメスを引き連れハーレムを形成し、子孫を残します。
このオスのシカの決闘は激しい戦いになることもあり、
決闘で命を落とすシカもいます。
しかし逆に言えば、普通のシカにとってツノはこのように繁殖期使う程度です。
なので、メスにはツノは必要なく、ツノはオスだけになっています。
ではトナカイの場合はどう違うのでしょうか?
トナカイの場合も当然繁殖期にメスにアピールするためにツノは使われます。
しかしそれ以外の用途としては餌を採るためにも使われます。
トナカイに限らずシカは草食の雑食性です。
基本は草や土に埋まっている根を食べて生活をしています。
そしてトナカイの生息地は主には北極圏になります。
トナカイの分布としては、北アメリカのアラスカやカナダ、
ノルウェーやカナダとなっています。
かつてはスウェーデンにも生息していましたが、
スウェーデンのトナカイは絶滅をしてしまいました。
このように北極圏の寒い土地に住んでいるので当然積雪をします。
その際に雪に埋もれてしまった、草や根を食べるためには、
雪を掘り起こさなけねばなりません。
その時にトナカイのツノが役に立ちます。
トナカイはツノをスコップ代わりにして雪を掘り起こして、
その下の草や根を食べます。
これは、オスもメスも同様にしないと生きていけないので、
トナカイはオスとメスにもツノが生えているというわけです。
まさに寒冷地で生き抜くための進化をトナカイがしているわけですね。
トナカイのツノについてもっと解説!
上記のような理由からトナカイにはオスとメス同様にツノが生えています。
ではトナカイのツノについてもっと詳しく解説をしていきます。
トナカイに限らずシカのツノは実は1年で生え変わります。
トナカイの場合ですが、その時期がオスとメスで異なります。
オスは秋から冬にかけてツノが生え変わり、メスは春から夏にかけて生え変わります。
これは用途として、オスの場合は春の繁殖期に向けてツノが生え変わり、
メスの場合は冬の食料を採るため生え変わるためです。
そして、このツノの生え変わりの時期の違いはオスとメスを判別するためにも役に立ちます。
クリスマスシーズンに使われているトナカイのモチーフにツノが生えていた場合、
そのトナカイはメスということがわかりますね笑
またトナカイに限らずシカは雑食性ですので、草や根以外にも食べたりします。
多くは小動物やキノコになるのですが、なんと抜け落ちた自分のツノを食べることもあります。
シカのツノを食べるなんて大丈夫なの!?と思われる方もいるかもしれませんが、
実はシカのツノは古くから漢方として使われています。
鹿茸(ろくじょう)と呼ばれる漢方は、
シカの生え変わったばかりのツノを乾燥させて粉末にしたものです。
滋養強壮に効くとされており、今もこの漢方は普通に買うことができます。
流石に鹿茸でトナカイのツノは使われませんが…
しかし、そんなトナカイですが、今は絶滅危惧種に指定されています。
その理由としては、地球温暖化です。
地球温暖化によって、北極圏の植物が育てなくなってしまって、
トナカイが餓死をしてしまうことが多くなっています。
実際、20年前に比べてトナカイの数は40%も減少していることもあり、
今後の地球温暖化によってはトナカイが絶滅してまうこともあります。
クリスマスのシンボルとも言えるトナカイが絶滅というのはあまりにも悲しいですよね。
ですので今一度私たちは環境について考えなければならないですね。
トナカイのツノがあるのがメスです!ほんとうですのまとめ
トナカイのツノについてはお分かりいただけたでしょうか?
トナカイはシカの仲間の中で唯一、オスとメスで両方ともツノがあります。
それは寒い北極圏の中で生き残るために進化した結果です。
しかし、そんなトナカイは今絶滅の危機に瀕しています。
今一度環境について考えて、
トナカイに限らず動物たちと共存できるようにしなくてはいけませんね。