トマトを育てていると色々と問題も出てきますよね。
実がつかなかったり、アブラムシがたくさんついて困る事もありますが、トマトが収穫できそうな大きさになっても、「トマトが赤くならない」ということもあります。
トマトが赤くならないのはなぜ?
普通に生育すれば、真っ赤に美味しそうになるはずのトマトです。
ところが、トマトが赤くなるには大事な2つの必須条件を満たしている必要があり、必須条件が満たされないとトマトは赤くならない可能性が大きいです。
トマトが赤くなる2つの条件とは、「トマトの生育が順調なこと」と「必要な積算温度を満たしていること」の2つです。
この2つの必須条件のことは、いつも立派なトマトを育てている農家の人に教えてもらいましたが、詳しくご紹介します。
★トマトの生育が順調な事
肥料が多すぎたり少なすぎたり、あるいは摘果や摘心をしないなどで、トマトが順調に育っていないと、トマトは赤くなりません。
特にチッ素成分の肥料を与え過ぎると、花が咲かなかったり、葉が黄色くなったり、実の付きが悪いなどの症状が出ます。
★トマトの花が咲いてからの「積算温度」を満たしている事
赤くなるはずのトマトが赤くならない理由は「湿度」が大きく関係していて、トマトの花が咲いてからの「積算温度」が低い場合は、トマトが赤くなりません。
積算温度(せきさんおんど)とは、毎日の平均気温を合計したもので、ある期間の毎日の平均気温が基準温度(目的によりちがいがある)を超えた分だけ取り出して合計します。
これはトマトに限らず、農作物の栽培に大きく係わっています。
赤くなるには日照と温度が欠かせないので、ベランダ菜園などで温度が低い場合は、日当たりのよい場所に移すとか、あるいはビニールなどで囲って土の温度が上がるようにしてください。
トマトが赤くならない?!そうならないためにすることは?
トマトが赤くなるには次にあげるような条件が揃っている必要がありますから、問題とその対処法をご紹介します。
★日照不足とチッ素成分の肥料過多
・日照不足
日照不足はトマトに限らず野菜作り全般に言えることですが、日当たりの良い場所で育てること
が大事なので、プランターで育てている場合は日当たりの良いところへ移してあげます。
・チッ素成分の肥料過多
チッ素成分の肥料を与え過ぎると、トマトの実が赤くなる前に花が咲かないとか、実の付きが
悪いということが起こります。
上記のような状態になると、肥料が不足していると勘違いして、さらに肥料を与えてしまいがち
なのでうので注意をしてください。
肥料を与え過ぎると葉が生い茂って、伸びた葉で日当たりを悪くして日照不足になりかねません
から、伸びすぎた葉をカットして日当たりをよくしてあげましょう。
ただし、ミニトマトの実や葉が黄色っぽくなっている状態は、肥料不足のサインですから、リン
酸成分が多めの肥料を追肥をします。
★摘芯(てきしん)をしなかったとき
摘芯をしないとと栄養分が分散してしまい、その結果トマトが大きくならなかったり、赤くならないということが起こります。
大玉トマトの場合は、色づきが遅い先端の果実を中心に、小さい実や形の悪いものを取り除き、1つの房に実を3~4個くらいに制限することで残りの果実に栄養が行きわたりますから、赤くなりやすくなります。
摘心のやり方は、慣れないと難しいので、下記動画をご覧になってください。
トマトを育てるコツなども紹介されているので参考になると思います。
【トマトの摘芯】時期タイミングは?何故?やり方やコツが解る!40日前に家庭菜園トマト栽培の摘芯の仕方『プランターでやり方を実演交えて説明』
★良い苗を選ぶ
当然ですが、良い苗選びが大事です。
・葉、色、苗の形がいいものを選ぶ
見た目でも良い苗はわかります。
・接ぎ木苗を選ぶ
トマトを育てる初心者は、実生苗ではなく接ぎ木苗を選ぶことで育てやすくなります。
接ぎ木苗は値段が高いのですが、病気になりにくく連作障害もほとんど起こらず、トマトが赤く
ならないということもほとんどありません。
トマトの育て方!赤く ならないのはなぜ?そうならないためには!のまとめ
ここでご紹介したことを参考に、赤い立派なトマトを育ててくださいね。
ただ、トマトだけでなく農作物全般に言えることですが、正しく適切に育てたつもりでも、その年の気象条件に生育が左右されるのが農作物です。
「百姓は 毎年1年生」ということばがありますが、気象条件に生育が左右されるということを考えると納得です。
ちなみに、赤くならなかったトマトや、収穫の最後で青いままのトマトは、下記動画を参考にピクルスを作ってみてください。
美味しいピクルスができます。
【青トマトのピクルス】 漬け込み期間2~3日