トマトは代表的な夏野菜のひとつで生命力が強く、簡単に育てられることもあり、家庭菜園では常に一番人気のある野菜です。
トマトを育てる人が増えていて、今まではミニトマトを作る人が多かったのですが、最近はミニトマトよりも果肉が多いので食べ応えがある中玉(ちゅうだま)トマトを育てる人が増えています。
ミニトマトより少々育て方が難しい、中玉トマトの育て方をご紹介します。
中玉トマトの育て方!【苗から収穫まで】
★苗
良い苗の選び方
・節と節の間が詰まっていてしっかりしている
・茎が鉛筆くらいの太さがある
・葉の緑色が濃い
・病害虫の被害に遭っていない
・一番花(下の方に咲いている初めて咲く花)が咲いているか蕾(つぼみ)が付いている
・ポットの鉢底穴から白い根が見える
・接ぎ木されている証拠の双葉が付いている
・小さくない苗(4月前半に出回る苗は避ける)
中玉トマトの良い苗を選ぶことで育てやすく、そして、良い中玉トマトを収穫することができます。
★植え付け
植え付ける前の準備として、ポット苗にたっぷり水を与えて日陰に置いておきます。
・鉢植えの場合
直径30cmの鉢に1株
・細長いプランターの場合
株と株の間が約40cmで2株
鉢植えもプランターも表面が土と同じ高さになるように植え付けて、植え付けた後、水をたっぷり鉢の底から流れ出るまで与えます。
苗が倒れないようにするために、仮支柱を立てて誘引します。
・地植えの場合
地植えの場合は植え付ける前に畑づくりをしておきます。
畑作りの方法は、植え付けの2週間以上前に、1㎡当たり苦土石灰150g程度を全面に撒いてよく耕します。
元肥は1週間前に深さ30㎝以上の施肥溝を堀り、1㎡当たり完熟堆肥3~4kg、化成肥料50g程度を施してよく混ぜておきます。
地植えの植え付けは、株と株の間を40~50cm取って深植えにならないように植え付けてください。
トマトの花房は同一方向に伸びますから、通路側に花房が向くように植え付けておくと、管理作業や収穫が楽にできます。
植え付け方はマルチに苗ポットより大きめの植え穴を開けて、水を与えて湿らせてから植え付て苗が倒れないように仮支柱を立てて誘引します。
*誘引とは?
誘引とは、トマトの枝を支柱に結びつけて固定する作業で、茎が太る余裕を残してひもで8の字に結びける作業で実が大きくなるトマト他、ウリ科や豆科などつるが伸びるような植物に行います。
誘引することで、つるを伸ばしたい方向へと導き、植物の形を整えることができるだけでなく、株への負担を減らし、実の重さや風で苗が倒れないようにする効果があり、花や実がつきやすくなります。
★温度管理
地植えの場合、低温期に植え付けるときはマルチを張って地温を上げてから植え付けて、ホットキャップやトンネルなどを使って生育適温を確保してください。
過去は敷きワラといって、土の温度を下げないようにしたり、土壌の乾燥や泥はね、雑草などを防ぐために、株元やうねにワラを敷きましたが、現在はワラが手に入りにくいので、マルチが多く利用されています。
プランターの場合は、冷え込みが予想される日は、夜間だけでも屋内に取り込んで寒さを防ぐのがおすすめです。
★水やり
水やりは植え付けた時にたっぷり与えて、根が着いた後は控えめに与えます。
・鉢植えの場合
土の表面が乾いてから、鉢底から流れ出るまでたっぷり水を与えます。
土が乾くと表面が白くなります。
・地植えの場合
日照りが続いて乾燥する場合は水やりをします。
★芽かき
枝の各節から出てくるわき芽を早めに手でかき取り、主枝だけを1本伸ばします。
★追肥
・鉢植えの場合
プランター当たり化成肥料20gを縁に与えます。
・地植えの場合
1㎡当たり化成肥料を1握り(約50g)を畝に播いて軽く土寄せします。
1回目は第1花房の実がピンポン玉程度の大きさになった時、その後1ヶ月おきに2回目、3回
目の追肥をします。
肥料のやり方は元肥を少なくして、追肥で生育を維持し、施肥の配分は、全体の半分の量を元肥
で与えて、残りの肥料を3回に分けて追肥として与えます。
★収穫
赤く色づいて十分に熟したトマトから収穫し、熟しすぎると裂果しやすいので注意してください。
収穫するときは朝の果実温度が上がるまでに収穫し、冷蔵庫の野菜かごなどに入れておきます。
また、トマトは雨にあたると割れやすくなりますから、雨が降る時には熟してなくても収穫するか、あるいは、雨がトマトにあたらないようにビニール袋をかぶせてください。
中玉トマトの育て方!超簡単に中玉トマトを育てる方法がある?!
自分で育ててみたい中玉トマトです。
でも、全く家庭菜園が初めての場合は、プランターから始まって、トマトの苗を買って、土を買って、肥料を買って、支柱を買ってとなると大変すぎますよね。
ところが、必要なものは全部揃っていて、後は自分で育てるだけというトマトの袋栽培用品セットありますからご紹介します。
★セット内容
デルモンテ・キッチンガーデントマト用15リットル× 1袋
ニチカン・トマト支柱セット × 1セット
★商品の特徴とメリット
・トマト栽培専用に開発された培養土
・袋の上部をあけてそのまま苗を植める
・日当たりのよい場所に置き、栽培期間中水だけを与えれるだけ
・トマトが充分育つ肥料が含まれていて、袋をポットとして使えるのでプランターを不用
・気軽にトマトつくりが楽しめる
とても手軽な栽培セットなので、これなら忙しいママも中玉トマトを育てて、お子さんを喜ばせてあげることができますね!
家で育てたトマトは格別なものがあります。
中玉(ちゅうだま) トマトの育て方まとめ
上手に中玉トマトを育てられると、トマトを育てるのがさらに楽しくなりますよね!
ここでご紹介したことを参考に、自慢の中玉トマトを育ててください。
また、上手なトマトの作り方の動画がありますから、ご紹介します。
この動画は大玉トマトですが、動画の中でも紹介されているように基本的には中玉トマトと大玉トマトの育て方は同じです。
なぜ適温が必用かなどもわかりやすく紹介されていて、長年トマト育てている私にも参考になることがたくさんの動画です。
ぜひ、ご覧ください。
【プランターでつくる大玉トマト】